以下、ドラマ白い影5話のネタバレを含みます。
まだ本作をご覧になっていない方は、ご了承の上お読み下さい。
直江の自宅
泣いている直江を抱きしめる倫子。
「私が、私がそばにいます。だから。」
「俺を助けようだなんて思うな。」
「何があったんですか?」
「もう、帰れ。」
「先生」
「出てけえ」
直江は倫子を突き飛ばす。
「何があったんですか?」
「関係ない。帰れ。」
翌日再び尋ねる倫子。
すぐ帰ることを話し、倫子は直江の家に上がる。
「昨日のこと。先生も、何かあったんでしょうけど、私もいろいろあって。
そう、それで、混乱してあんなこと…。失礼しました。…用件は以上です」
と伝え「忘れよう。お互い」と直江は答える。
「石倉さん、変わらないか?」
「ええ調子いいみたいです。」
「そう。」
「すごく寂しがってます。石倉さん。」
「今の状態は一時的なものだ。気をつけてくれ。」
「はい。」
「あ、これさっき川原で見つけたボートです。」
倫子は、直江の机の上に置くと、家を後にする。
アルブミン
昨日まで調子が良かった石倉の状態からが悪くなる。
駆けつけた小橋は、歳のせいで免疫力が落ちているからだと話す。
病室から出た小橋はエレベーターで、「衰弱が始まっている」と倫子に話す。
しかし、石倉の治療のためのアルブミンが、今月はすでに6本使用していて、保険の制限になっていることに小橋は気づく。
「直江先生だったらなんて仰るんでしょう…。」
そう話す倫子に、小橋は直江の謹慎が明けたら話してみると伝える。
二関
「来週、もう一箱ほしい」
薬を受け取った直江は二関に再度要求する。
「だけどこの薬は2週間ごとっていう約束…」
「君に迷惑はかけない」
「でもこれは治験薬ですから、私も詳しく…」
「データはちゃんと渡している、問題無いはずだ」
「できるかどうかやってみますけど」
そして、帰ろうとする二関を直江は「帰らないでくれ」と腕を掴み、引き留める。
院長室
院長は、小橋に「理想の病院を作ってみませんか?美樹子と一緒に」
と強引に結婚を進めようとする。
そこに直江が入ってきて、小橋も、うまく断れずに部屋を後にする。
その後に美樹子が入ってきた所に院長は、小橋との結婚について話す。
直江がいるのに、、と抵抗感を示す美樹子に、直江先生はこんなことをペラペラ話す人間では無いと諭す。
保険制限
謹慎が明けた直江に、石倉のアルブミンを保険で制限がかかっていることを小橋は話す。
直江は、「アルビンでないと対応しきれない。」と答え、小橋の院長の許可をとらずにそんなことを…と言う反論を受け入れない。
屋上
「今入院してる患者で、生活保護を受けている人はいるか」
直江は倫子に尋ね、倫子は小橋先生の患者に一人いることを伝える。
倫子は、直江と今まで通り接しようとしているのに「どんな顔したらいいんだろう」と悩んでいたことを伝えるも、「言ったことに責任を持てないのは、大人じゃないっていうことだ」と返される。
居酒屋
倫子は高木と居酒屋でお酒を飲んでいる。
酔った勢いで「どうせ私は子供で、先生は大人だろうけど」と直江のことをつぶやいてしまう。
それを聞いた高木に
「なんだやっぱり直江先生のこと好きなんだ」
と気づかれてしまう。
否定する倫子に、理屈じゃないのよねーと高木は返す。
高木も、片想いしている小橋と美樹子の結婚が進んでいることに愚痴を言っている。
帰り道に、倫子は母と出くわし、ふとした会話から直江に好意があることを勘付かれる。
美樹子
小橋と食事していた美樹子は、小橋に将来のことを考えて欲しいと小橋に伝える。
そして、そのまま当直している直江の医局に向かう。
「結婚するんだろ、小橋先生と。」
「気になる?私と小橋先生とのこと。」
「そっちが気になるなら帰れ」と直江は告げる。
レントゲン
倫子が直江を探している。
直江は病院のレントゲン室にいた。
レントゲン室を出た直江を倫子は見つけ、石倉の病室に来てもらう。
直江は、風邪のようですね。
と石倉に告げる。
病室を出た直江は、レントゲンを忘れてきてしまったことに焦りの表情を浮かべるがすぐに倫子から渡してもらう。
相談
直江は小橋に、石倉に使うアルブミンを生活保護の患者の名前で請求したいと相談する。
保険のルールを破ることに抵抗を示す。
しかし、直江は熱く反論する。
「石倉さんご夫婦は、今まで一生懸命働いてきた。奥さんも今も入院料を払うために働いているんです。
必死に働き続け、保険料を払い続けて来た石倉さんに1ヶ月でたった5本分のアルブミンで納得しろと言うんですか。」
「アルブミンにこだわるのも分かりますが。」
「アルブミンがあれば、石倉さんはまだ生きられる。生きられる道がある以上死なせるわけにはいかない。」
「しかし、告知もせず、嘘の手術をした上に保険のルールを破るっていうのは。」
「例え告知をしていたとしても、あの手術をしていなかったとしても、私は同じことをしていました。
これは生き方ではなく、死に方の問題であるからです。
石倉さんが自らの死を感じた時、自分の命のために、どれだけの手が尽くされたかを知ることが大事なんです。
そこで初めて人は、死を納得しようとするんです。どうか、お願いします。」
直江の必死な言葉に小橋は、快諾する。
再び直江の家
倫子は直江と以前話していた、ボートの上に寝そべって、川に寝そべることを体験してきたことを報告する。
しかし、一人で寂しかった。と話し始める。
「先生が一緒にいてくれたらいいのに。
先生が見えるものをみて、先生が感じること、私も感じて。
もし見えるものが違うなら教えてほしい
私、先生が何を感じてるのか知りたい。
何を勘違いしているんだ?
先生のそばにいたいんです。
先生が苦しいときも悲しいときも。
一緒にいられればいいんです。
いつもそばにいたい。
この気持ちには、嘘つきたくないんです。」
急な告白を受けた直江は、
「そんなことを言われて、俺が喜ぶとでも思ったか。言いたいことはそれだけか」
と告げる。
倫子は、落ちていたボートを拾うも、
「それ迷惑なんだ、俺は君が思っているような男では無い。」
「もう二度と、ここへは来るな。わかったな」と直江は告げ、崩れ落ちた倫子は涙を流す。
5話終わり。
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