【白い影】6話 愛がかなう日

以下、ドラマ白い影6話のネタバレを含みます。

まだ本作をご覧になっていない方は、ご了承の上お読み下さい。

「君とはもう終わりだ」

直江の自宅を尋ねてきた美紀子。

しかし、直江は唐突に「君とはもう終わりだ」

「愛しているから抱いていたわけじゃない」

と別れを切り出す。

「志村倫子ね」

「関係ない」

倫子の存在が原因であると察知した美紀子は倫子に敵意を向ける。

失恋

直江に厳しく言われた倫子は、傷心し自宅のベッドで寝ていた。

すると、突然電話がかかってくる。

相手は美樹子だった。

話があると場所と時間を指定され、一方的に電話を切られる。

敵意

レストランに呼び出された倫子。

美紀子は倫子に直江との関係を尋ねるも、倫子は話す義務はないと拒否する。

美紀子は直江に何度も抱かれたことを倫子に打ち明け、これ以上自分達の邪魔をするなと圧力をかけるも倫子は毅然とした態度で拒否する。

縁談破談

院長、院長妻、美紀子、小橋で食事の予定だった。

しかし、小橋は急患で行けなかったことを詫び、同時に大学病院に戻る意思があることを告げ、美樹子との結婚を明確に断る。

院長も渋々了承する代わりに、今後もうちの病院にいて欲しいと懇願する。

もうマンションには来なくていい

「病院で薬の受け渡しなんて珍しいですね。」

「もうマンションには来なくていい。」

直江は二関に、そう告げる。

「振られた上にリスクだけ負わされたんじゃ割に合わないもの…」

薬だけ運ぶことを命じられた二関は患者の名前を教えてほしいと直江に尋ねる。

直江は外来の七瀬隆弘であると告げる。

頑張ってくださいと言う小橋。大丈夫ですよという直江

石倉に頑張ってくださいと言う小橋。

石倉は、病人はみな頑張っている、それを直江はよくわかってくれている、大丈夫と言ってくれている。

だからここの病院に来て良かったと直江への感謝を話す。

直江の恩師、尋ねる

直江を尋ねる老年男性。

それは直江の前にいた長野の病院の恩師である院長だった。

「先生…!」

いつもは感情を押し殺している直江が、恩師である七瀬には笑顔で話し、とても嬉しそうだ。

直江の家

七瀬と話す直江。

「相変わらず、体のことは誰にも言っとらんのか」

「…はい」

「そうか」

七瀬の名前でレントゲン写真を撮影し、カルテも書いていると、レントゲンとデータを七瀬に見せる直江。

「専門の私がみてもよくできているよ。

よくできてるだけにつらいな」

「仕方ありません、医者も病気になります。」

途中、電話がかかってくるも一向に出ずに話し続ける直江。

それは美樹子であり、ひとりレストランで待ち続けているようだが悲しみに暮れている。

冷静に話し続ける直江だが、七瀬は切り出す。

「直江、私と一緒に長野の病院に戻ろう。お前が一人で病気と向かい合ってるかと思うと俺はやり切れん。

私にできるだけのことをさせてもらてないか?」

「ありがとうございます。

でもここでやるべきことがあります。

この残された時間を納得して過ごしたいんです。

先生には、ほんと色々なことを教えて頂きました。その先生の教え子として、最後まで、医者でありたいんです。」

「頑固なやつだ。」

石倉急変

喉に痰がつまり、石倉の容体が急変する。

一時は心停止するも、直江もかけつけ、小橋、倫子の3人で蘇生に成功する。

一命を取り留めた石倉は、直江に攻撃的なな目つきをしていたが、優しく手を取り微笑む直江に、「怖かった…」と涙を流す。

ナースステーションに戻る直江。

小橋は、直江が頑張れと言わなかったこと、直江が患者の気持ちを理解していることを勉強になったと感謝を伝える。

直江は話す。

「確かに。確かにもう時間は少ない。

でもこんな突発的なことで死なせてはいけないんです。

我々は最後まで全力を尽くし、死の形を整えてあげなければならない。」

「死のカタチ?」

「一つの命のためにどれだけの手がつくされたかを知ることで、本人も。

残される家族もようやく納得することができるんです。

そんな最後を迎えさせてあげたい。」

「本当にそんなものがあるんでしょうか?」

「そこに導くのも、

医者の仕事ではないでしょうか?」

「ずっと臨床でやってきた先生らしい考え方ですね。

しかし、こんなこといってはなんですけど、さっき処置をしていた先生はいつもの冷静な先生とはまるで別人のように感じました。

うまく言えないけど、あれは医者の顔じゃなかった。」

「失礼します。」

帰る直江に、側で聞いていた倫子は来てくれた感謝と、直江についていくとつぶやく。

身辺調査

何を考えているかわからない直江に不信感を持った院長。

考えた末に、直江の身辺調査を婦長に命じる。

七瀬を見送る直江

松本行きのバスまで七瀬を見送る直江。

去り際に七瀬は話す。

「直江、私本当は、今のこの瞬間にもお前の首根っこを捕まえて連れて帰りたい。

私は、教え子立派な医者に育てすぎたようだな。

私も年を取ったすぐに涙がでる。」

「頼むから、ひとりで抱えこもうとするな。自分が、ひとりぼっちだなんて思うなよ。いいな」

と最後まで直江を気遣う気持ちを伝え、直江は頭を下げ見送る。

ボート

直江は、ボートに乗り、寝そべっていた。

寝そべっていた直江の手には、倫子からもらったボート型のガラスのかけらを握りしめていた。

タンポポとボート

石倉を元気づけるために、タンポポを探す倫子だが見つからない。

しかし、小学生に言われた場所に行くとたくさんのタンポポが咲いていた。

そこへボートで一人で寝ていた直江がやって来る。

手を取りボートから降りる直江。

直江に気づいた倫子は、「先生、すごいでしょこんなにたくさん!」と笑顔で迎える倫子。

 

「君は不思議な人だな」

「え?」

「こんな冬に、春を見つけて」

直江が倫子を抱きしめる。

6話終わり。

7話 温もりの冷める時

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