「君とはもう終わりだ」
直江の自宅を尋ねてきた美紀子に直江は「君とはもう終わりだ」と別れを切り出す。
倫子の存在が原因であることを察知した美紀子は倫子に敵意を向け、電話で倫子を呼び出す。
敵意
レストランに呼び出された倫子。
美紀子は倫子に直江との関係を尋ねるも、倫子は話す義務はないと拒否する。
美紀子は直江に何度も抱かれたことを倫子に打ち明け、これ以上自分達の邪魔をするなと圧力をかけるも倫子は毅然とした態度で拒否する。
縁談破談
院長、院長妻、美紀子、小橋で食事の予定だったが、小橋は手術で行けなかったことを詫び、大学病院に戻る意思があることを告げ、美紀子との縁談を明確に断り、院長も渋々了承する。
もうマンションには来なくていい
直江は二関にもそう告げる。
振られて薬だけ運ぶことを命じられた二関は患者の名前を教えてほしいと直江に尋ねる。
直江は外来の七瀬隆弘であると告げる。
直江の恩師、尋ねる
直江を尋ねる老年男性。
それは直江の前にいた長野の病院の恩師である院長だった。
いつもは感情を押し殺している直江が、恩師である七瀬には笑顔で話している。
直江の家
七瀬と話す直江。
「相変わらず、体のことは誰にも言っとらんのか」
「…はい」
「そうか」
七瀬の名前でレントゲン写真を撮影していると、レントゲンとデータを七瀬に見せる直江。
よくできていると直江を褒める七瀬。
途中美紀子から電話が鳴り続けるも一向に出ずに話し続ける直江。
七瀬は直江に「一緒に長野へ帰りできるかぎりのことをさせてくれないか」と訴える。
七瀬の想いに感謝する直江だが、「最後まで、医者でありたい」と拒否する。
頑張ってくださいと言う小橋。大丈夫ですよという直江
石倉に頑張ってくださいと言う小橋。
石倉は、病人はみな頑張っている、それを直江はよくわかってくれている、大丈夫と言ってくれている。
だからここの病院に来て良かったと直江への感謝を話す。
石倉急変
喉に痰がつまり、石倉の容体が急変する。
一時は心肺停止するも、直江、小橋、倫子の3人で蘇生に成功する。
小橋は直江に頑張れと言わなかったこと、直江がそれを理解していることを今回理解できたことに感謝を伝える。
直江は「ひとつの命のために、どれだけの手が尽くされたかを知ることで、
本人も残される家族も、ようやく納得することができるんです。
そんな最期を迎えさせてあげたい」と小橋に言う。
身辺調査
何を考えているかわからない直江に不信感を持った院長は、直江の身辺調査を婦長に命じる。
七瀬を見送る直江
松本行きのバスまで七瀬を見送る直江。
七瀬は今すぐにでも直江を連れて帰りたい。と伝え、「頼むから、ひとりで抱えこもうとするな。自分が、ひとりぼっちだなんて思うなよ。いいな」
と最後まで直江を気遣う気持ちを伝え、直江は頭を下げ見送る。
タンポポとボート
石倉のためにタンポポを探す倫子だが見つからない。
小学生に言われた場所に行くとたくさんのタンポポが咲いていた。
そこへボートで一人で寝ていた直江がやって来る。
ボートから降りてくる直江を、たくさんのタンポポを抱きかかえながら笑顔で迎える倫子。
「君は不思議な人だな」
「え?」
「こんな冬に、春を見つけて」
直江が倫子を抱きしめる。
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