【白い影】4話 主治医のミス

以下、ドラマ白い影4話のネタバレを含みます。

まだ本作をご覧になっていない方は、ご了承の上お読み下さい。

直江の自宅

倒れた倫子を直江は自分の自宅ベットまで運び、「多分疲れだろう、寝てろ、鍵は下のポストに入れて置いてくれればいい」と伝える。

数時間寝ていた倫子だが、夜にインターホンが鳴る。

のぞき穴から外を見ると美樹子が立っていて、倫子は驚く。

再び運び込まれた宇佐美真由子

病院に戻った直江は、院長と小橋と抜け出した宇佐美繭子について話す。

すると、抜け出した宇佐美真由子が、倒れたので病院に向かっていると高木から連絡が入る。

直江は受け入れようとするが院長が反対する。

「よその病院に行ってもらいましょう。」

「彼女にはここで、受けた処置の痕があります。

「そんなに彼女受け入れたいですか?

「拒む理由がないだけです。」

「どうぞ、オペ室へ。」

「はい。」

「外科医なら誰でも処置ぐらいはできるはずです。問題はその後です。

お手並み拝見してますよ。」

宇佐美繭子を受け入れるが、一緒にマスコミ達も追ってくる。

記者達の剣幕に追い詰められ、宇佐美真由子のマネージャーは、記者からの追及に「会見を開く」と記者に伝えてしまう。

鍵を返す

手術を終えた直江の元に倫子が駆けつけて鍵を返す。

その様子を美紀子が偶然見てしまい、言葉にはしていないが、倫子に敵意を出して会話をする。

嘘の会見

「会見を開く」とマスコミに伝えてしまったことを院長に謝罪するマネージャー。

院長は叱責するも、直江は「憩室炎(けいしつえん)」として会見することを提案し、院長も納得する。

 

直江は、記者達に会見を開く。

憩室炎(けいしつえん)であると話したのは、院長との打ち合わせ通りだったが、以前から行田病院に入院していたことを自ら認め、宇佐美繭子への外出許可を出した自分の責任だと話す。

院長や小橋は予定に無かった内容なので驚く。

会見後に、院長から、自分まで騙したことから、今後の宇佐美繭子問題は小橋にお願いすることを伝える。

拍手

宇佐美繭子は、無事に会見が終わった直江に拍手で出迎える。

手の甲に傷があったことを直江が話したことから、自ら手の甲に傷をつけ出血する。

「薄く傷が残るかも知れませんね。」

「あのときの出血を考えたら、これぐらいは必要でしょ。

一人の医者に二度も救われた命だもの。これぐらいはするわ。」

と宇佐美繭子は話す。

喜ぶ小橋

小橋は、次郎がカメラマン志望だったことから、知人と電話をしていた。

それじゃあこの間もらったパンフレットを彼に見せてみるよ。

カメラマン志望なんだから彼は頑張るよと話し、電話を切り、喜ぶ小橋。

撮影された写真

会見により少なくなった記者が急に病院に、殺到するようになる。

そこには宇佐美真由子の出血している写真が記事になっており、出血量から、「憩室炎」ではないことがバレてしまう。

困った院長は、この結果は直江が宇佐美繭子にこだわった結果だと直江を冷静に冷める。

「名声への執着心は阿修羅の如く。怖いですね、芸能界は。」

のつぶやく院長に直江は、答える。

「そうでしょうか?

自分の名誉を守るとすることがいけないことですか?

生きていることにプライドを持ち、それに執着することがいけないことですか?

私は生きることに鬼のようになれる彼女の強さを美しいとさえ思い、尊敬しています。

仕事がありますので、失礼します。」

と話す。

特別室にて

「もうダメね、宇佐美繭子も終わったわ」

新聞を見た宇佐美繭子は、絶望していた。

「ずいぶん弱気なんですね?

私、患者さんの強さを信じることも必要だって、あなたに教えられた気がしたのに。

直江先生も、宇佐美繭子を買いかぶりすぎてみたい。

先生は生きることに鬼のようになれるあなたの強さを美しいと言いました。

尊敬するとも言いました。

だから、あなたの、宇佐美繭子の命を助けたんだと思います。」

と倫子は話す。

小橋にお金を返す戸田

戸田は小橋に借りていたお金を返しに行った。

「入院中なのにどうして??」

突然、お金を返された小橋は驚いて理由を尋ねる。

戸田は、実は、運び込まれてくる宇佐美真由子を撮影して、その報酬でもらったお金であることを伝える。

「それじゃああの写真は君が…?」

すべてを悟った小橋は「君は何をしたのかわかっているのか!」と激怒する。

激怒された戸田は事の重大さを理解し、パニックになり逃げだす。

屋上

戸田は罪悪感から病院の屋上から飛び降りようとする。

気配に気づいた小橋や倫子は止めようとするも、近づくなら飛び降りると脅し、二人は戸田に近づけない。

そこに、偶然タバコを吸うために屋上にいた直江は、堂々と戸田の元へ迫っていく。

迫ってくる直江に、戸田は屋上から足を滑らせてしまうが、戸田を間一髪、直江が手で引き上げる。

引き上げた戸田に「人間そんな簡単に死ねねえんだよ」と戸田を数発殴り、その後小橋に、「どうかしてる」と止められる。

泣きじゃくる戸田に、小橋は「死のうとすることこそ最大の裏切りじゃないか」と戸田に話し、戸田は落ち着いた。

謹慎

写真の犯人が戸田であったことや一連の流れを小橋は、院長に伝える。

院長は「しかし、医者が患者を殴ったのはまずい」と直江に謹慎1週間を言い渡す。

それは厳し過ぎると同席していた三樹子は反発するが、そもそも宇佐美繭子を連れてきたのが間違いの元だ、と告げる。

翌日、戸田次郎は感謝を告げ退院した。

去り際に、小橋はもちろん、直江先生にももう死のうとなんて思わないからさと倫子に話す。

酒を飲む直江

倫子が直江の自宅を訪問する。

淡々と酒を飲み続けている直江。

倫子は、宇佐美真由子がすべてマスコミに話したこと、戸田が退院し直江に感謝していることを伝えた。

しかし直江は「そんなつまんないことでわざわざ来たのか」と冷たく返す。

倫子は反論し、最初は驚いたけど、石倉さんのことや宇佐美繭子のちゃんとわかってて、今は直江のことを尊敬していると伝える。

それなのに、今日の先生は本当の先生とは違うと話すも、「君が僕の何を知ってるんだ。」と言われ、その後も酒瓶を取り上げる倫子に「帰れ」と冷たく突き放す。

ラストシーン

出ていった倫子が戻ってくる。

直江はベッドの側でうなだれている。

「なんで戻ってきた」

「先生が、消えちゃいそうな気がして」

 

「先生…?」

そこにいたのは涙を流し孤独な表情の直江だった。

思わず倫子は直江を抱きしめ、母に優しくキスをする。

4話終わり。

⇒ 5話 禁じられた薬

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