【白い影】9話 彼に残された時間

以下、ドラマ白い影9話のネタバレを含みます。

まだ本作をご覧になっていない方は、ご了承の上お読み下さい。

「ああ、違う。」

直江は自分の患者のレントゲンだと嘘をついた。

倫子は、そっかと笑う。

レントゲン室

小橋は、病院のレントゲン技師に直江が本当に撮っていたのか確認する。

すると、研究のためだと、ずっと撮り続けていたことを知る。

「治らないんですか…?」

悲しげな顔をしながら美樹子は小橋に尋ねるが、小橋は答えない。

そして、まだ決めつけるわけにはいかないから、誰にも話さないようにと美樹子に告げる。

電話

直江と倫子は1日デートをしていた。

倫子は、幸せな気持ちのまま直江に電話をし、「最高の誕生日だった、もっと一緒にいたかった」と伝える。

疑惑

薬を横流ししていると信じている院長は直江を呼び出した。

フロノスのデータをよく捏造したと話す。

しかし、直江は本物であると答える。

誰に使っているのかと問いかける院長に、実際に患者はいるが名前は言えないと直江は答える。

納得いかない院長は、今後、二関から薬を渡さないようにと伝えたことを直江に話す。

その後、病院内で二関とすれ違う直江。

「怒ってます?」

「いや」

自分の身が大事と言う二関だが、本当に直江が困っているのなら、変わらず薬を持っていくと伝える。

しかし、直江は迷惑はかけられないと断る。

医局

医局に戻った直江。

すると、仕事を終えた小橋が挨拶をして帰宅する。

直江は、自分の机の引き出しからレントゲンを取り出す。

すると、レントゲンが数枚減っていることに気が付きハッとする。

 

その後、帰ろうとする直江に、病院の階段で倫子が声をかける。

「私、まだ仕事残ってるんですけど、終わったら行けたら行ってもいいですか?」

「うん。」

階段を降りていく直江だが、足を引きずっている。

その様子に気づいた倫子は不安そうな顔を浮かべる。

小橋の訪問

直江の家のインターホンが鳴る。

ドアを開けると、小橋が立っていた。

「先生でしたか。」

「今日、京成大学病院の血液内科に行ってきした。」

レントゲンが数枚なくなっていたのは、小橋が持ち出していたからだった。

すべて知られた直江は、長野の病院時代に発症し、気づいたときはもう手の施しようがなかったことを話す。

小橋は、入院するべきだと伝えるが直江は拒否する。

しかし、直江は治療する気はない、最後まで医者でいたいと伝える。

「死んでいく僕だから見える医療がある。

そう思ったとき、残酷な事実を味方につけて、医者を続けようと決めました。

これ以上の、医者としての仕事のしかたはないと。

だから、僕は最後まで医者であり続けます。

ご心配いだだいて、本当にありがとうございます。

でも、僕には僕の、生き方がありますから」

 

そのとか、インターホンが鳴る。

「先生〜」と倫子の声が聞こえる。

小橋は直江に尋ねる。

「…彼女にも、何も?」

「愛してますから」と直江は答える。

倫子と直江

直江がインターホンに出なかったので倫子は帰宅した。

しかし、母親の後押しもあり、二人で直江の家にいた。

倫子は、病院の階段で直江が足を引きずってたことを尋ねるも、「変わりはない」と答える。

その後、直江がソファで寝てしまう。

レントゲンがあったクローゼットを見つめる倫子。

カフェ

小橋と美樹子がカフェで話している。

「僕だって彼には入院してもらいたいと思ってるんですが」

「何でそうしてもらえないんですか」

「直江先生がそれを望んでない。

彼が望まない限り僕らには何もできない」

「何もできないってそんな…」

「彼は最後まで、医者でいたいと思ってるんです。」

美樹子は納得できず、立ち去る。

小橋の嘘

倫子は、直江のクローゼットにあったレントゲンを持って小橋の元に相談に行く。

驚いた小橋。

必死で表情を作る。

しかし、話し始める。

「ああ、これは直江先生の患者さんのじゃないかな。

やっぱりそうだ、前に相談されたことがあったからね。」

直江の患者のものだと嘘をついた小橋。

「たくさんあるんですけど…」との問いにも「研究のためじゃないかな」

と答える。

倫子は、疑問が解けて、自分の勘違いだったことに気づき、笑顔になる。

「この患者さん、お元気になったんですか?」

「うん、元気に退院したよ。」

小橋は表情を作りながら答えるも、倫子が去ると神妙な顔つきになる。

屋上

小橋と話した後に、倫子がレントゲンを持って歩いていると、直江に見つかってしまう。

屋上で話す倫子と直江。

しかし、倫子は小橋先生から直江の患者の物だと言われ、自分の思い違いだったことを話し直江はレントゲンを受け取る。

 

美樹子は、直江のことを院長に相談しようとする。

しかし、来客中だからその話は後だと冷たくあしらわれる。

不機嫌になり怒る美樹子。

「私にできることはなんなの…?」

その後、途方に暮れた美樹子は、直江がいる医局に行き、尋ねる。

直江は困った表情を浮かべる。

さらに感情的になる美樹子に直江は、やめてくれ、黙ってくれと手で口を塞ぐ。

そこに院長が来て、直江に怒りをぶつける。

院長は直江を悪者と思い込んだまま攻撃したところ、美樹子が怒りパニックになる。

そのまま病院から出て、車を運転したところ衝突事故を起こし病院に運ばれてくる。

美樹子の手術

美樹子の手術が行われる。

小橋一人では難しいと判断した直江は自分も手伝うと小橋に伝える。

無事に手術を終え、直江は後は小橋に任せ、手術室から出て行く。

疑惑が解ける。

一命をとりとめた美樹子。

意識を取り戻した美樹子は、このままでは直江が死んでしまうと院長に伝える。

院長は自分が誤解していたことを認める。

そして、なぜ直江は本当のことを言わないのか?と院長は小橋に尋ねる。

彼は最後まで医者でいたい。また、彼女(倫子)を悲しませたくないからだと答える。

そして、急用と二関を呼び出した。

今まで通りフロノスを直江に渡してほしいと院長はお願いする。

北海道への誘い

直江の家で降ってきた雪を眺める二人。

「北海道もまだ雪なんでしょうね」

「夜に降る雪が好きだった。真っ暗な空から落ちてくる雪を見上げてた」

そして、直江から一緒に自分の地元である北海道に行かないかと倫子は誘われる。

「発見…。幸せすぎると、涙が出ます」

と倫子は笑顔になる。

そして二人はキスをするも、直江はそのまま意識を失ってしまう。

9話終わり。

⇒ 10話(最終回) 君よ笑顔のままで

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